第16回ARIAコミックグランプリ結果発表!!

 

<審査員 アサダニッキ先生/みたおでん先生/ARIA編集長>

3月末締め切りだった第16回ARIAコミックグランプリ。
前回2名のデビュー者が出ましたが、今回は残念ながらデビュー者は出ませんでした。
しかし奨励賞が1名! そして最終選考に残ったお二人にも担当がつきました。
これから漫画アプリ・Palcyはじめ講談社媒体での掲載に向けて頑張っていきましょう!!

☆あと一歩!!☆

【奨励賞】
賞金3万円

『不良少年とアニマル』日芽けい 31p



【あらすじ】
動物や虫の声を聞くことができる高校生のサクマ。
極力人を避けてきた彼はいつしか「不良少年」と呼ばれていた。
そんな彼の前に現れた「猫」「ゴキ●リ」「カニ」。この出会いが彼の心を解きほぐしていく――。

【講評】
誰とも打ち解けることができなかった少年が、出会った動物たちとの交流の中で、
徐々に周囲と打ち解けていく。人間と「猫」などの動物と価値観の違いをぶつけあうことで
主人公の心境が変化していく様をコミカルに描いていて、面白かったです。
「猫」の他にも「ゴキ●リ」や「カニ」が登場しますが、ひとつの動物に絞って、やりとりを
より深めていったほうが、主人公が変わっていく様子が心温まるものになったかもしれません。

【審査員コメント】
◆主人公も猫も揚羽ちゃんも、モザイク越しのGですらチャーミングに見えてくる
温かみのあるキャラクターの描き方が素晴らしいです。ほのぼのと読ませていただき
ましたが、主人公の能力ゆえのトラウマを描く以上はそれが現在ではどうなっているか、
これからどうなっていくのかがはっきりしているとより感情移入できて読後感がもっと
良くなると思います。小さなエピソードでも印象的な表情だけでもよいので、主人公の
不器用なやさしさと、それがまわりにちゃんと伝わっていることを確認できるような
カタルシスがラストに欲しいです。
(アサダニッキ先生)

◆様々な構図を用いてコメディらしいPOPな画面を作る力がある。キャラメイクにも
センスがあり、モブに至るまで楽しく表情豊かに描けている。はじめの1pとラストページを
印象的なものに仕上げているのも〇。導入と締めの重要さをちゃんとわかっており、
漫画的な勘の良さを感じる。絵は未熟だけど上達しそう。読みやすい画面処理を研究してみて。
台詞回しに少し不自然さがある。漫画でも何でも良いからたくさん本を読んで、時には
トークスキルの高い知人などを観察して、軽妙なやりとりをものにしよう。個人的に蝶羽が
面白可愛くてお気に入り♥ 女の子が大活躍する作品も読んでみたい!
(みたおでん先生)


☆その他の最終選考作☆

『君に恋』藤ゆうり 34p


【あらすじ】
光は女子にモテる女子! そんな彼女が転校生の麗を見て美しさに見惚れる。
2人は「友達」となり充実した日々を送っていたある日、「女同士だから」という理由で
麗が後輩の告白を断っている姿を、光は目撃してしまう――。

【講評】
導入から最後までとても読みやすく、時々ドキッとする表情が出てくるのが印象的でした。
ピュアな光と麗のやり取りにキュンキュンしてしまいました。迫力のあるシーンはいくつか
ありましたが、全体の流れを考えると不自然に見えたりする部分があったりと、まだまだ
感覚で描いているところが多いので、今後は画力向上とカメラアングル等の技法、
技術を研究してみるといいと思います。

【審査員コメント】
◆恋する女の子たちの表情がとても繊細で生き生きとしていて目を奪われます。
心の移り変わりも丁寧で読んでいて一緒にきゅんきゅんしました。絵が良いだけに
コマ割りの窮屈さが画面を単調にしてしまっているのが残念です。思い切ったアップや
ヒキを使い分けて、よりダイナミックにキャラクターたちの心情を伝える工夫をしてみて
ください。あとは線やベタの丁寧さを心掛ければもっともっと華やかで魅力的な絵に
なるかと思います。
(アサダニッキ先生)

◆見せ場がきちんとわかるように作られている。しかし見せ場以外のシーンで力を抜き過ぎ。
全てに気合いを入れなくともよいが、丁寧な構成は必要。日常パートのコマ割りももっと
大胆に。構図が単調で顔漫画に見える。カメラの位置を工夫して、ドラマチックな画面
作りを考えよう。主人公が同姓にモテる理由を示すエピソードが欲しい。例えば導入に
スポーツなどでカッコよく活躍し、女生徒達が黄色い悲鳴をあげるシーンを入れるなど…。
それがあると中盤の乙女らしい一面が際立ち、一層魅力的になると思う。最後に登場した
後輩キャラは唐突な印象。唐突なキャラに良い台詞を言わせてはいけない。3pからページを
めくって4pの美しい顔というシーンが良かった! きれいな顔が描けている。当面の課題は
画面構成と画力の底上げ。
(みたおでん先生)

『独占レター』mae 24p



【あらすじ】
九野さんに想いを寄せる八郷は、ある日彼女が落とした手紙を拾う。どのように返そうかと
想いを巡らすうちに、一年前の夏、彼女のリボンを同じように拾った日のことを思い出す――。

【講評】
八郷の“かっこよく手紙を返したいがうまくできない”という悩める日々が楽しく
描かれていました。話も読み切りとしてしっかりまとまっていたと思います。絵に関して、
フェチを感じる印象的なタッチですが、背景の描き方やフキダシの配置などが詰め込み
過ぎな印象です。八郷の優等生キャラだけどじつは陰キャというのももう少し生かしても
よかったのかなと感じました。

【審査員コメント】
◆絵柄に華があり女の子はかわいく、男の子はかっこいいです。主人公のクールな外見と
内面とのギャップも楽しく読みましたが、モノローグがうまく絵とはまっていないために
感情移入がしづらい箇所が見受けられるので、モノローグのコマを分けたり位置を変える
だけでもぐっと読みやすくなると思います。物語のポイントポイントでの印象的な表情や
しぐさ、雰囲気トーンなどを駆使してより盛り上がる工夫をしてみてください。
(アサダニッキ先生)

◆絵やキャラに色気を感じる。仕草も艶っぽくて良い。特に主人公にフェチを感じる。
色気を出せるセンスは貴重! 大事にしてほしい♪絵自体は上手そうだけど、ペン入れや
仕上げが拙い印象。キャラの線が弱々しいので洗練させたいところ。背景もデジタルすぎて
浮いている。もう少し密度を減らしても大丈夫。キャラを目立たせよう。アナログ作画の
手法を研究し取り入れてみるといいかも。ストーリーは読み切り作品としてはまとまって
いてGOOD。モノローグが良いのも女性向けとしての強み! もっとモノローグを際立たせる
構成にしても面白そう。一番の課題はペン入れと背景処理。
(みたおでん先生)

グランプリ50万円 該当者なし
準グランプリ30万円 該当者なし
佳作10万円 該当者なし
奨励賞3万円 該当者1名

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